いろいろな調理器具が洗えてなくて困った

まな板も包丁も洗えてなかった。

仕事でやや失敗をしてしまった週の木曜日、晩ご飯を作ろうと思ったらいろいろな調理器具が洗えてなくて困った。食べようと思ってたネギと春菊と手羽先。どうしよう。もうおしまいだ。なーんて慌てることもなくて、馬鹿だな自分、と思いながらキッチンばさみを取り出して事なきを得た。

料理はレシピ通りに作れ、とよく言われる。料理酒がないからといって代わりにウォッカを使ったり、味噌がないからといって味噌汁のレシピから味噌を抜くような馬鹿なことはやめろ、というわけだ。これはだいたい正しいと思うけど、思えば自分はレシピ通りに作ったことがほとんどない。だいたい勢いで作っているし、想定レシピ通りに作ろうとしたら何かが不足していて作れない、というようなこともよくある。じゃあ自分の料理の評判が悪いかというとそうでもない。 考えてみると、レシピのアレンジ方法はさっき例示したようなものとは違う。味噌がないから塩気は醤油で取るとして、そうすると想定よりかなりさっぱりめな味になるはず。ならばその性質を生かして小ネギでも散らせばそれっぽい料理になるのではないか、みたいな考え方をしている。

巧みに事前計画するスキルを伸ばすことも大切だけど、こっちも大事だな、と思った。

もう少しブレークダウンするとこういうことになる

計画通りに事態が進行しなかったとき、扱っている対象について十分理解しているなら*1、適切な代替案を選択して素早く対処していくことができる。もし、対象への理解が不十分ならば、代替案の選択は往々にして場当たり的となり、結果として完成するものの品質を低下させる。

まあ結局「守破離」的月並みな結論ではある。けれど、今回した仕事の失敗というのはまあ、そういう話だと思っているので、反省も兼ねてここに書き記しておきたい。

対象への理解をどう深めていくかという方法論も結構難しいのだよなぁ。経験で慣れればいいというのはそうだけど、なるべく素早く慣れていきたい。

*1:もちろん、この条件が満たされていれば事前計画の精度も上がるはずだ。その予想を外れた場合のリカバリーも的確にできるのだから良いことずくめに感じる